-刹那主義的四輪劇場-
第7回紹介作品
テレビドラマシリーズ
「 私立探偵 濱マイク」
放送期間
2002年7月1日 – 9月16日（12回）
監督 一話ごとに変更
出演 永瀬正敏 中島美嘉 他
劇中メインカー
1963年型RS41 トヨペット クラウン
この作品は、もともと映画として
3部作が作られており、
そこからテレビドラマシリーズへと
派生しました。
テレビドラマではありましたが、
全話とも16mmフィルム撮影で
製作された為、映画のような
雰囲気が画面から伝わってきました。
永瀬正敏さんの演じる
主人公の濱マイクは私立探偵で、
革のコートとサングラスが特徴。
横浜にある映画館の二階に事務所を構え、
依頼はこなすものの、
情に流されやすく、いつも金欠状態。
そんな彼の愛車が、
真っ赤な1963年型クラウン。
いわゆる旧車で、
ベンチシートに細いハンドル、
涙目テールと呼ばれる
丸いテールレンズがいかにもな
雰囲気です。
作品の時代設定は現代なのですが、
フィルム撮影による画像処理や、
風景の写し方、使われる小物類が
古き良き日本映画を思わせます。
その一番の功労者が、
この真っ赤なクラウンでしょう。
劇中、大変な活躍を見せました。
依頼の仕事や普段の移動はもちろん、
仲間を助ける為に乗りつけたり、と
クールな使い方があったと思えば、
はしゃぎながらの洗車シーンや
借金のカタに取り上げられたりと
コミカルな笑いにも一役買っていました。
現在、この作品は
DVDで入手可能ですので、
ぜひご覧下さい。
主題歌の「くちばしにチェリー」
これがまた印象的です。
「私立探偵濱マイク」
16年も前の作品ですが、
極彩色の画面から放たれる
スタイリッシュな映像美は、
今、観ても全く古くない、
いや、2018年の現代にこそ
新しいのではないでしょうか。
阿部
