時間が経つにつれ、ハブボルトも劣化してしまいます。
特に、スタッドレスタイヤに交換する事が必要になる地域の方は必然的にタイヤ交換の回数が多くなるので、ハブボルトの劣化も早いので注意して下さい。
タイヤ交換をする度にホイールナットを緩める、締めるといった作業を行うこと自体が、ハブボルトの劣化を加速させます。
「ホイールナットは、しっかり締めればいい」と思っておられる方は、注意です。
実は、ホイールナットは必要以上に締めても意味がなく、逆にハブボルト折れの直接的な原因になります。どれくらい締めればいいか分からないからといって目一杯締めずに、ある程度が基本的なホイールナットの締め方です。
ハブボルトの折れは未然に防ぐことが可能です。前述したように、折れる原因はボルトに必要以上の負荷がかかったためです。負荷を最小限に抑えることが、ハブボルト折れを防ぐ対策になります。
以下からハブボルトの負荷を最小限にするおすすめの対策をご紹介いたしますので、確認をしておきましょう。
ハブボルト折れを防ぐためにはホイールナットを締め過ぎないことが一番です。
車のホイールナットを締める力をトルクといいますが、メーカーが定めた規定のトルク値で締めればハブボルトの折れを防ぐ事ができます。
手の感覚でトルク値を正確にはかるのは困難ですが、トルクレンチと呼ばれる工具を使用すれば可能です。設定したトルク値がくると、「カチっ!」という音で決めたトルク値まで締まった事が分かる仕組みです。
ディーラーや整備工場などでタイヤ交換したりすると最後に整備士と締まっているか一緒に確認しますよね。このとき、整備士が最後の確認で使っている工具がトルクレンチになります。
ハブボルトの折れを防ぐには、トルクレンチは必ず使用する様にしましょう。